刑事弁護士は、法廷弁護活動以外にも、様々な弁護業務を行なっています。時には、人目につかない地道な仕事が求められるときもありますが、残念ながらそのような弁護活動の多くは一般には知られていません。そこで、そこで、刑事・少年事件に興味のある司法修習生、司法試験受験生や法科大学院生向けに、全国的刑事総合法律事務所である弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所における刑事弁護士の仕事内容を何回かにわたってご紹介しています。今回は、近年その重要性が改めて注目されおり、刑事事件・少年事件の裁判や処分とも密接に関係する更生支援の活動についてご紹介します。
刑事弁護士の仕事内容 更生支援
弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所では、有罪無罪及び刑罰の軽重だけでなく、当事者の更生や社会復帰支援に向けた弁護活動も積極的に行っています。真実発見と冤罪解明及び処罰の公平実現に向けた弁護活動を人権救済と刑事司法の発展に不可欠な重要な活動と位置づけるとともに、刑事事件・少年事件の当事者の更生や社会復帰支援も刑罰と並ぶ大切な活動目標になると考えているからです。刑罰の有無及び刑事処分が決まり刑事事件・少年事件が終わっても、当事者や家族など事件関係者の人生が終わるわけではありません。刑事事件・少年事件は終わっても、死刑にならない限り、当事者及び事件関係者の生活は続き、いつかは社会復帰をしていかなければならないからです。そんな刑事事件・少年事件の当事者の社会復帰を考えるうえで欠くことのできないのが更生支援や環境調整といった弁護活動です。
犯罪被害者の案件において再発や二次被害防止のための対応策や示談条項を策定することから、常習的な薬物犯罪や窃盗事件において被疑者・被告人の受け入れ先の福祉施設や医療機関を探して治療につなげること、高齢や病気疾患のある再犯者の受け皿となる施設を探して治療や介護につなげること、少年事件において非行少年の荒廃した家庭環境を整えること、学校側と折衝して復学の目途をつけること、就学先・就業先を確保して社会復帰の足掛かりをつくることなど更生支援・環境調整活動の内容は対象者毎に異なります。刑事事件・少年事件の当事者一人一人に合わせた最適な更生支援・環境調整を行うことは、法曹三者のうち当事者の代理人として活動する弁護士にしかできない創造的な弁護活動です。
実際の更生支援・環境調整環活動では、当事者の意欲の問題以外に、金銭的な負担、受け入れ施設の不在や不足、技術や人的資源の不足などの社会的な受け皿と制度の不備不足によって障碍に直面することが多いのが現実です。時には、事件当事者の更生や社会復帰に向けた有効な施策が見つからず、自分の無力感に苛まれることもあります。それでも、刑事弁護士は、当事者に更生や社会復帰の意欲がある限り、自分の知識と創造力と行動力を最大限に発揮して、諦めることなく更生や社会復帰の道を探り続けるのです。更生支援・環境調整環活動は弁護士の熱意と知識と創造力が試される大変な仕事です。しかし、弁護士として更生支援に奔走した事件が解決して、当事者が更生や社会復帰に向かって歩み出す瞬間に立ち会うことができたときには、他では味わうことのできないやりがいや達成感があります。
刑事弁護士の業務内容をもっと知りたい方は、以下の日本弁護士連合会公式ホームページにも刑事弁護に関する記事がありますので参考にして下さい↓
日本弁護士連合会公式HP https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/keijibengo.html
就職説明会・弁護士採用求人情報
刑事弁護士の仕事内容に興味を持たれた方には、個別にオンライン事務所説明会の参加申込を受け付けております。エントリー・説明会参加フォーム又は電子メールnoritakesaiyou@keiji-bengosi.com 宛で事務所までお申込ください。お申込から5日間程度で当事務所採用担当者からメール又は電話でご連絡させていただきます。
【事務所概要】
日本では稀有な、刑事事件・少年事件を専門に取り扱う全国的刑事総合法律事務所です。創立以来、刑事事件・少年事件の当事者の弁護活動に従事し、重大著名事件から市民生活に密接した事件まで、数多くの事件をほぼ全分野にわたって幅広く取り扱ってきました。現在は、札幌、仙台、さいたま、千葉、東京(新宿、八王子)、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡まで全国に事務所を構えており、経験豊富な弁護士に加え、元裁判官、元検察官、元官僚等の専門領域を持ったエキスパートが集まる専門性の高い職場環境となっています。刑事・少年事件のリーディングファームとして、プロフェッショナル養成のための所内研修及び業務支援制度を整え、全国に高レベルの弁護サービス普及を目指しています。また、2022年から犯罪被害者支援や入管事件にも力を入れて取り組んでいますので、犯罪被害者支援や外国人問題に興味のある方も歓迎しています。
【募集人数】
全体で3名程度
【報酬・待遇】
年俸600万円〜
弁護士登録料、弁護士賠償責任保険料、事件処理費用、書籍購入費用、判例検索システム・データベース等の経費は全額事務所負担
【勤務地】
以下から選択
札幌支部 さっぽろ駅から徒歩5分
仙台支部 仙台駅から徒歩8分
さいたま支部 大宮駅から徒歩7分
千葉支部 千葉駅から徒歩2分
東京支部 新宿駅から徒歩5分
八王子支部 八王子駅から徒歩2分
横浜支部 横浜駅から徒歩9分
名古屋支部 名古屋駅から徒歩6分
京都支部 京都駅から徒歩5分
大阪支部 大阪駅、梅田駅から徒歩9分
神戸支部 三ノ宮、神戸三宮駅から徒歩7分
福岡支部 博多駅から徒歩4分
【育成・研修制度等】
入所後は、法律相談・捜査弁護・法廷弁護・更生社会復帰支援など刑事少年事件の当事者について全過程の弁護活動を行います。代表又は先輩弁護士によるマンツーマンでの指導育成方針を採用し、否認事件、裁判員裁判対象事件、特捜事件などのマスコミ報道されるような重大著名事件から市民生活に密接した事件まで数多くの刑事・少年事件をほぼ全分野にわたって幅広く経験することができます。所内研修制度も整えており、全国で刑事・少年事件の当事者の弁護活動を牽引する人材育成を目指しています。
【執務条件等】
執務日 月曜日~金曜日、土日祝日はシフト制
休暇 夏期休暇、冬期休暇、GW等の休暇あり