刑事弁護士の仕事内容 示談交渉

刑事弁護士は、法廷弁護活動以外にも、様々な弁護業務を行なっています。時には、人目につかない地道な仕事が求められるときもありますが、残念ながらそのような弁護活動の多くは一般には知られていません。そこで、そこで、刑事・少年事件に興味のある司法修習生、司法試験受験生や法科大学院生向けに、全国的刑事総合法律事務所である弁護士法人あいち刑事事件総合法律事務所における刑事弁護士の仕事内容を何回かにわたってご紹介しています。今回は、刑事事件・少年事件の処分や量刑と密接な関りを有する示談交渉について紹介致します。

刑事弁護士の仕事内容 示談交渉

刑事事件・少年事件において、示談や和解の成否及びその内容は、処分の重さや身体拘束の判断に大きな影響を与え、当事者の社会復帰にもつながる重要な要素です。一方で、当事者間の示談や和解では対応のまずさや法律知識の不足から却ってトラブルになってしまう事例が後を絶ちません。示談や和解に関する相談は毎日のようにあります。不当に高額な金銭を請求したりされたり、示談書又は和解書面の条項の不備によって紛争が蒸し返されたり、中には恐喝事件に発展してしまうものもあります。示談や和解の成否及びその内容は、刑事事件・少年事件の処分及び当事者の今後の生活に大きな影響を与えることから、正確かつ迅速な対応が求められます。

当事者が納得でき且つ犯罪の再発や二次被害を抑止できる内容を示談交渉で提示できれば、当事者間の禍根と不安を取り除き、事件後の生活再建の後押しをしてあげることができます。そのような示談交渉・和解交渉ができるのは、法曹三者の中でも、法律知識を備え当事者の代理人になることができる弁護士だけです。逮捕・勾留による身柄事件の場合、厳しい時間的制約の中で、精神的に追い詰められた事件当事者の間に入って、当事者が納得でき且つ犯罪の再発や二次被害を抑止できる内容を考え出すのは本当に過酷な作業です。

刑事弁護士は、迫りくる期限の中で、事実を詳細に検討し、当事者の禍根と不安を払拭できるような示談書案・和解案を練り上げます。刑事事件・少年事件の弁護士には、事実に正面から向き合って粘り強く交渉を続けることが求められます。時には当事者間の気持ちの隔たりが大きく、一度の交渉では示談がまとまらなかったり、そもそも話し合いの機会が設けられずに解決の糸口が見えなかったりすることもあります。そんな時は、少し時間を空けて、怒りや悲しみ、不安・心配といった当事者の気持ちを少しでも和らげれられるように示談条項・和解案を練り直し、当事者が納得して歩み寄れるよう誠意を持って何度でも交渉を続けます。とても大変な作業ですが、示談や和解が成立した際に当事者の方が見せてくれる安堵の表情が何よりの報酬になります。

刑事弁護士の業務内容をもっと知りたい方は、以下の日本弁護士連合会公式ホームページにも刑事弁護に関する記事がありますので参考にして下さい↓

日本弁護士連合会公式HP https://www.nichibenren.or.jp/activity/criminal/keijibengo.html

就職説明会・弁護士採用求人情報

刑事弁護士の仕事内容に興味を持たれた方には、個別にオンライン事務所説明会の参加申込を受け付けております。エントリー・説明会参加フォーム又は電子メールnoritakesaiyou@keiji-bengosi.com 宛で事務所までお申込ください。お申込から5日間程度で当事務所採用担当者からメール又は電話でご連絡させていただきます。

【事務所概要】

日本では稀有な、刑事事件・少年事件を専門に取り扱う全国的刑事総合法律事務所です。創立以来、刑事事件・少年事件の当事者の弁護活動に従事し、重大著名事件から市民生活に密接した事件まで、数多くの事件をほぼ全分野にわたって幅広く取り扱ってきました。現在は、札幌、仙台、さいたま、千葉、東京(新宿、八王子)、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、福岡まで全国に事務所を構えており、経験豊富な弁護士に加え、元裁判官、元検察官、元官僚等の専門領域を持ったエキスパートが集まる専門性の高い職場環境となっています。刑事・少年事件のリーディングファームとして、プロフェッショナル養成のための所内研修及び業務支援制度を整え、全国に高レベルの弁護サービス普及を目指しています。また、2022年から犯罪被害者支援や入管事件にも力を入れて取り組んでいますので、犯罪被害者支援や外国人問題に興味のある方も歓迎しています。

【募集人数】

全体で3名程度

【報酬・待遇】

年俸600万円〜

弁護士登録料、弁護士賠償責任保険料、事件処理費用、書籍購入費用、判例検索システム・データベース等の経費は全額事務所負担

【勤務地】

以下から選択

札幌支部   さっぽろ駅から徒歩5分
仙台支部   仙台駅から徒歩8分
さいたま支部 大宮駅から徒歩7分
千葉支部   千葉駅から徒歩2分
東京支部   新宿駅から徒歩5分
八王子支部  八王子駅から徒歩2分
横浜支部   横浜駅から徒歩9分
名古屋支部  名古屋駅から徒歩6分
京都支部   京都駅から徒歩5分
大阪支部   大阪駅、梅田駅から徒歩9分
神戸支部   三ノ宮、神戸三宮駅から徒歩7分
福岡支部   博多駅から徒歩4分

【育成・研修制度等】

入所後は、法律相談・捜査弁護・法廷弁護・更生社会復帰支援など刑事少年事件の当事者について全過程の弁護活動を行います。代表又は先輩弁護士によるマンツーマンでの指導育成方針を採用し、否認事件、裁判員裁判対象事件、特捜事件などのマスコミ報道されるような重大著名事件から市民生活に密接した事件まで数多くの刑事・少年事件をほぼ全分野にわたって幅広く経験することができます。所内研修制度も整えており、全国で刑事・少年事件の当事者の弁護活動を牽引する人材育成を目指しています。

【執務条件等】

執務日 月曜日~金曜日、土日祝日はシフト制
休暇 夏期休暇、冬期休暇、GW等の休暇あり