「真の意味での更生につなげる、それが刑事事件・少年事件専門の弁護士の魅力です」
大阪支部 支部長弁護士 末吉 大介
Q:事務所を選んだ理由は?
元々、推理小説が好きで刑事事件全般に興味がありました。
そして、就職活動で東京の説明会へ行った際に、あいち刑事事件総合法律事務所の代表弁護士が刑事事件・少年事件について熱く語られておられて「刑事・少年事件の弁護に熱い事務所だな。刑事事件専門という珍しい事務所であるし、自分の思ったことをさせてくれるようなこのような事務所の一員で働ければ…」と思い、あいち刑事事件総合法律事務所に応募しました。
Q:刑事事件・少年事件専門弁護士の魅力とは?
検察官や裁判官は刑罰を下すことで再犯防止を行います。
しかし、「果たしてそれだけでいいのか」ということを私は常々疑問に感じています。
刑罰も確かに再犯防止に役立つでしょう。
しかし、それだけでは不十分で、被疑者・被告人や彼らの周りの環境を変えていかなければならないはずです。
例えば、被疑者・被告人に窃盗癖のある場合には、疾患を治療できる医療施設を探して施設に通わせる必要があるでしょうし、家庭環境や就業環境が事件の根本原因であるような場合には、家族・職場の意識や状況を変えてもらう必要があります。
検察官や裁判官ではここまでのフォローをすることはできません。
事実と正面から向き合って環境を調整してあげることで真の意味での更生につなげる、それが刑事事件・少年事件専門の弁護士の魅力です。
Q:心に残ったエピソードはありますか
私が担当した事件で、再逮捕が繰り返された身柄の盗撮事件がありました。
被疑者は大学生です。
最初は、被疑者は「申し訳ない。大変なことをしてしまった」と口では言っていましたが、あまり反省は感じられなかったのです。
しかし、何度も留置所へ面会に行き、叱咤していくうちに、最終的には自発的に100枚以上謝罪文を自分で考えて書いて、内省を深めていきました。
また、「必ず更生します」と真剣なまなざしで言ってくれるようにもなりました。
彼は、執行猶予判決となり、社会に復帰し、今回の事件を機に頑張っています。
自分のアドバイスによって本人が反省し更生の道を歩んでくれたと実感でき、弁護士としてこの上ない幸せです。
また、犯人性を否認した事件も印象に残っています。
被疑者は、帰宅途中で歩いていたところを、警察に止められ、任意同行されたのちに逮捕されてしまいました。
嫌疑は、女性に卑猥な言動をして逃げたというものです。
被害者面割りで、被害者から犯人で間違いないと言われてしまったため、状況はかなり厳しかったのですが、警察署の留置場まで何度も接見に行き、取り調べの内容を聞いてアドバイスしたり、励まして否認を貫きました。
初動の捜査に疑問点があり、その点も含めて検察官と綿密に話し合った結果、無事に不起訴になりました。
自分の弁護活動で、あらぬ罪をきせられることを防ぐことができ、弁護士になって良かったと心から思いました。
Q:ホームページを見ている方へ一言
弁護士として充実した活動するためには、自分なりの「正義」と「信念」を持って事件に向き合うことが重要だと思います。
私にとっての「正義」は「弁護活動を通して、真の意味での更生につなげる」という点であり、それがあったからこそ日々依頼者の為に頑張るのです。
自分なりの強い「正義」をお持ちの方は、一緒に刑事事件・少年事件専門弁護士として働きましょう!